卒花嫁様レポ 八芳園 芍薬のブーケ、結婚5周年めに とウエルカムリースの文字入れ方法
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2023年ことし5月、芍薬便としてギフトやご自宅用の花を販売設定したのは、
たまたまある方からそういうリクエストがあったから。なのですが、思いがけずたくさんの方からご依頼をいただいて、その中に、
5年前の、とある花嫁様のお名前がありました。
ご自身の、結婚5周年の記念日にと、芍薬便のギフトタイプを、ご依頼くださいました。
そして、そのやりとりの最中に、「もし今からでもよかったら、送りそびれていたけれど、結婚式当日のブーケ写真を送っていいですか」
と、申し出てくださいました。
もう、もうねーーー!
狂喜乱舞とはこのことかと!!!
すっかり忘れてたご褒美を、5年分の利子を山ほどつけてもらったような。
こんなご褒美をふいにもらえるので、やめられない。そう思う。
・・・・・・・
それは、花嫁様からいただいた言葉ではありますが、実は自分はもっとそうなのです。
芍薬の好きな花嫁様に、芍薬の美しさを何度も何度も教えてもらった。ひとつブーケを作るごとに、ひとつその芍薬が好きになった。
ひとつ、ブーケを作るごとに、芍薬も花嫁様もそのブーケも、自分には特別な記憶になった。 と思う。
芍薬のブーケは、これまでも、たくさん作りました。でも芍薬の花は、本当に難しい。
市場で、この芍薬が咲くのかいつ咲くのかどのくらい咲くのか、考え込んでいると、隣にも同じような人がいて、見ると花の雑誌で一緒に載ったりで見知っているフローリストさん。
「咲きますかねえ・・・」。
「・・・ですよねー」。
あんまり話したことがないけど、考えてることは全く一緒である。
芍薬を、じーっと、ぱちぱち煙が出るほどに熱視線で見つめつつ、寸分も動かず、眺める。
この値段で、咲かないとか、ホントやめてほしいですよね!
とつぶやくと、
「生徒さんに、後で、咲かなかったーって言われちゃうとねえ」
・・・みんな、一緒なんだなあ。
というやりとりをしたのはこの5月、1度や2度では無い。
みんな、一緒なんだなあ。
(ていうか、咲かない芍薬が市場に出回ること自体、ほんとにいかがなものかと思う。もう来年は、来年こそは、絶対、一会の芍薬は全部咲くものしか入荷しない。と今年ついに決意したところ)
で、この芍薬の花を、結婚式のブーケにするっていうと、さらに日程調整、そして咲き加減まで指定されると開花調整までが、必要になってきます。
なぜならば、咲かないからといってゆるい蕾を仕入れてきて芍薬に水飲ませたとたん、今度は一気に咲きやがる。というのも、また「芍薬あるある」だからだ。
(水揚げして給水させることを業界用語で「水を飲ませる」という。それはそれでかわいいんだけども。今問題はそこではない。ていうか、今週も、また同じ目にあっているので、つい乱暴な物言いになっております。が、今問題はそこでもない。)
どのくらい咲くか、いつ咲くのか、って思いきや、おいおいちょっと待って早すぎる!咲きすぎる!そんなに咲いたらまだ水曜なのに、日曜までもたないじゃん!
そしてまた市場で、
「芍薬の気持ちがわからない・・・」
「ですよねえ。」
と、じーっと見つめる銅像のひとかたまりになっております。
芍薬が好きな人ほど、このさじ加減の難しさをよく知ってくださっていて、この花嫁様も、そうでした。
かつさらに、お花にこだわりがある花嫁様で、
今もよく覚えているのですが、ブーケのお打ち合わせで話を聞いてたら、
咲き加減、色合い、大きさ、副花材にいれる紫の小花の青みと赤みのさじ加減、ひとつひとつ話を聞きながらメモをとる手をついとめて、
「あの、ストライクゾーン、・・・けっこう狭いですね・・・?」と思わず顔をあげたことを、よく覚えております。
えっとね、普通のブーケのストライクゾーンが
<<<<<<<>>>>>>>>
このくらいだっったとしたら 、
この方のブーケのストライクゾーンは、
<<>>
このくらい。
でした。
ひゃー。
芍薬の咲き加減も、小花の紫具合も、その大きさ、割合全てに、すでに花嫁様の頭の中に「これ」という理想の形があって、 掘り進んでいくと、「めっっちゃ厳密?!じゃないですか!」と、結構、びびったことを、今もよく覚えております。
ちなみに当時のメモを見返すと、
「芍薬マキシマ白をメインに、咲いているところとつぼみから咲きかけを混ぜて ブーケの途中からアジサイやスノーボールのグリーンをいれて、アルケミラモリスなどもOK アクセントに紫(青紫ではなく)のグラデ2色(可能なら赤紫~ラベンダー)(大輪すぎない)をいれて 花芯のある花NG トルコ八重やバラのような花弁の多い花がお好き 紫の幅は青紫以外でおまかせ 花を重視 バラ、トルコ、あるいはラベンダーや花芯のないスカビオサなどもOK」
って、自分でも二度見しないと解読できない呪文が書いてあった。
ていうか、よくぞ、一会に来てくださいました。と改めて思った。
こういうこだわりのブーケ、これぞ、これこそ、フリーのウェディングブーケデザイナーとして、作らせてもらう甲斐があった!
そうして、このブーケは、作った自分にも特別なブーケになったのです。
だから、
喜んでいただけて、
そしてまた5年越しにさらにこうしてお写真とお言葉をいただいた、このわたくしめの感動が、どれほどか。と、皆様に伝わりましたら・・・(いや長い、長いんよ!たまにブログ書くと、あんた無駄に長いんだよー!!!)
それは、2018年、八芳園のご結婚式のブーケでした。
あのとき、無事に努めをはたしてくれた芍薬たち、グッジョブ!とここで画面ごしに労をねぎらっております。
そうしても今も、お二人の記憶の底で、花を咲かせていることを知ったらば、結婚式の花としてはこれは本望ではなかろうか。
そしてこっちが今回、結婚5周年にとお届けした芍薬便のギフト。きっといまごろは、ぱかーっと自由奔放に咲いてるんだろうなあ。
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やっぱり一会さんのお花そのもの、アレンジメント、本当に素敵だなと思っていて、
今、自分の前にずっと置いているのですが、お花から生命力や美しさを分けてもらえているような気がします…
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届いたよ報告LINEで、そう、書いてくださいました。
ちなみにこちらは、一会のレッスンで手作りなさったプリザーブドのウェルカムリース。
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ちなみに、結婚式当日の写真の中の、レッスンで製作したリース、、
あちらも個人的にはすごく花嫁さまにおすすめです!
ゲストからも好評でしたし、ウェルカムスペースがとっても華やかになりました。
乗せているボードも、100均の薄くて軽いコルクボードを切って、白い板風のシートを貼った上にペンで名前などを書いているだけなので、軽くてお花も潰れないですしとっても簡単に作れます。
ほんとの木のボードにすると重たくなってしまうし、、と思い考えた次第です。厚さは多分数ミリくらいでハサミでカットできるんです。
文字は、ネットで好きな字体を探して書きたい文字を入力→ボードの大きさに合わせて印刷→木目シートに転写→黒のマジックペンで色塗りって流れでございます 。
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と細かに教えてくださいました。
転写するときは
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文字は、書きたい文字を印刷した紙と木目シートを貼ったボードの間にカーボン紙を挟んで文字をなぞりました!
100均にもカーボン紙が売っているので、そのやり方が1番ラクかと思います♡
あとは、手書き感は薄れますが、印刷した文字を切り抜いてボードに貼るのもアリだと思います
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だそうです。
これからの花嫁様の一助になりましたら、とこんなに丁寧に教えてくださって、5年越しにこういうやりとりができることも、なんか、じんわりとありがたくって。
本当にありがとうございました。
おふたりのこれからに、ずっとこの日の芍薬がいつまでも、さきあふれますように。
では皆さま、今日もおつかれさまでした。
終わったんか!長い!長いんよ!本当にあいすみません・・・